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子どもたちはチベットから何日もかけてインドに亡命してきます。ヒマラヤ山脈を越える途中で凍傷になり、インドに着いたときには状態があまりにもひどく手足を切断しなければならない子どもたちも多くいます。まさに子どもたちは命からがらチベットから亡命してくるのです。(両親はダライ・ラマ法王の亡命地であるインドであればよりよい教育を受けさせられることができるであろうということを覚悟でインドに子どもたちを亡命させます。事実、一度チベットを離れた子どもたちが再び両親にあえる確率は0に近いものです)。インドに着いた彼らは服もなく、住むところもありませんが、その子どもたちをどうにかするのがインド、ダラムサラにあるチベット亡命政府です。 |
中国領のチベットの両親の収入がとても低いため、チベットでは幼稚園に行かせることもできず、幼少時代の教育はほとんど家での限られたものです。亡命してきた子どもたちの中で、学校で友達と遊んだり、勉強できるのは一部です。多くの子どもたちは「義務教育」すら受けられません。日本人の観点からみますと理解しがたい状況ですが、これが彼らの現状です。国のサポートがなく、すべてを他の国の援助に頼らざるを得ない亡命地では、里親がいない限り学校に行くことは困難なのです。現在、各国に里親はいますが、まだまだ足りないのが現状です。未来ある子供たちに必要なのは「教育」なのです。 |
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